「マルトリートメント」何気ない一言が虐待かも?

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何気ない一言が子どもを傷つけているかも・・・

10月28日の「世界一受けたい授業」で取り上げられたのは、今話題の『子どもの脳を傷つける親たち』という本。


子どもの脳を傷つける親たち (NHK出版新書) [ 友田明美 ]

「マルトリートメント」という言葉を知っていますか?

マル=悪い

トリートメント=扱い

合わせると「不適切な養育」

心無い言葉や暴力、育児放棄など子どもを傷つける行為をマルトリートメントといいます。

『子どもの脳は極度のストレスを受けると、その苦しみから逃れようと自ら変形してしまう』ということが最新の研究で分かりました。

そうすると成長してから鬱病になったり、視覚野や聴覚野などに影響する危険性が・・・

児童虐待の相談件数は24年間で約80倍も増加しています。

このマルトリートメントが深刻な問題になっているのです。

我が家は虐待とは関係ない!と思っていませんか?

でも、あなたの何気ない一言や行動が子どもの脳を傷つける虐待になっているかもしれません。

幼少期のちょっとした親からの不適切な関わり・体験が、下手をすれば一生を左右してしまう!

夫婦喧嘩を頻繁に見て育つと語彙・理解力が低下する

激しい夫婦喧嘩を頻繁に見て育った子どもは、脳がその景色を見たくないと視覚野の一部舌状回という場所が正常な大きさよりも6%減少。

すると、言葉の理解力などが低下してしまうことが分かっています。

知らずにやってるかも?そんなマルトリートメントを紹介

1位 感情に任せた暴言

実は体への暴力より、言葉の暴力の方が脳へのダメージが大きいのです。

暴言を受けた子どもは視覚を司る聴覚野が肥大。

耳は健康でも音が聞こえなくなってしまう心因性難聴を引き起こします。

どうしても叱らなければいけない時は60秒以内に叱る。

60秒を超えるお説教は感情的になっていることがほとんど。

それはただの暴言です。

怒るポイントを絞ることが大切。

2位 兄弟・友だちと比較する

他の人と比べながら叱るということは、子どものプライドを傷つけ脳に重大なダメージを与えます。

結果的に、喜びや快楽を感じる線条体という部分が働かなくなってしまいます。

すると成長してからアルコール依存・薬物中毒に陥る危険性が!

子どもは1人1人違います。

絶対に誰かと比較せず本人とだけきちんと向き合ってください。

3位 お風呂上がりにウロウロ・・・

これは何でもないように思えますが、子どもがそれを嫌がっている場合、立派な性的マルトリートメント!

これ以上見たくない!と視覚を司る視覚野が変形。

記憶力や認識能力が低下してしまいます。

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きちんとコミュニケーションを取って、子どもが嫌だなと思っていたらしないようにしましょう。

4位 スマホを長時間させる

忙しい時、静かにさせたい時にスマホやタブレットを渡していませんか?

現在、3歳児の47.5%、9歳だと89.9%がスマホなどでネットを使っているそうです。

しかし、長時間スマホを使っている子は親とのコミュニケーションが極端に減少。

右脳と左脳を繋ぎ感情をコントロールする部分が縮小してしまい、その結果、集団行動が出来なくなってしまうのです。

どうしても手が離せない時、スマホを渡すのは便利な方法ですが、例えば1日1時間など時間を決めて渡すようにしましょう。

5位 過干渉

子どもが自己管理できるような年齢になっても親がいきすぎた管理をしてしまうと、「信用されていない」と子どもは思い、危険や恐怖心を感じる脳の扁桃体と呼ばれる部分が変形。

大人になった時、いつもビクビクした人間になってしまいます。

心配になっても、ぐっと堪えて「本当に子どものためになっているのか」と考えてから声をかけるようにしましょう。

一度変形してしまった脳は戻らない?

成長過程にある子どもの脳はとても柔らかいので回復力を持っています。

どういう関わり方で回復していくかというと・・・

例えば、子どもが洗濯物などのお手伝いをしてくれた時、「助かったよ」と褒めるだけで、ぐっと親子関係を良くすることができます。

感謝を正直に伝えることで、自分が役に立っていると子どもは思うのです。

それは脳にとっても良い意味で響きます。

脳を活性化するには

子どもが言った言葉を繰り返すのがポイント。

例えば、子どもが「キレイなお花を描いたよ」と、見せにきた時に「本当だね、キレイなお花を描いたんだね」と子どもに返事をする。

親が自分の話を理解していると思えば、子どもはどんどん積極的に会話をするようになります。

聞き上手になることがポイントです。

自分の子育てを振り返ってみて・・・

私は5歳と3歳の娘をもつ母親ですが・・・・

今回、番組を観て思い当たることがちらほら・・・・。

子どもを心配するあまり、あれやこれやチェックをしてしまったり。

あとは頑張ってもらおうと「○○ちゃんは頑張ってやってたよ~。ちょっとやってみようよ」とか言ってみたり・・・。

ついつい、長々と叱ってしまったり・・・・。

番組で言っていたように「虐待はしてない」と思っているけど、今のやり方が少し過剰になってくると子どもにいらないストレスを与え悪影響になることもあるんだなと感じました。

本当、子育てって難しい~~。

反省しつつも、お手伝いの声掛けや子どもの言った言葉を繰り返す(私の場合は深く考えてやってなかったけど)は、今までやってきてたので良い事だったんだなと少し嬉しかったですw

「言葉」の選び方、よく考えていこうと思います。


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